婦人科にかかるのに、男性に何がわかるんだろう

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【これが男女の違い】産婦人科で泣いた私と、無神経な彼の温度差

生理が不安定で、産婦人科に行くことにした

最近、生理がとにかく不安定。
周期はバラバラ、量もおかしい。下腹部の違和感もずっと続いていた。

これはさすがにまずいと思って、勇気を出して産婦人科を受診することにした。
本音を言えば、行きたくなかった。
産婦人科の診察って、苦手。できれば避けたい場所。

でも体の不調は無視できなかった。

おじいさん医師と、死ぬほどつらい診察

診察してくれたのは年配の男性医師。
おじいちゃん先生って感じで、優しそうではあったけど…。

内診台にあがって、器具が挿入された瞬間、全身が強ばった。
痛い。
ぐりぐりとされた感触に、呼吸が浅くなる。
怖い。痛い。恥ずかしい。もう全部いやだった。

涙が出てきて止まらなかった。

声を出して泣いたわけじゃないけど、痛みが限界だった。
無言で診察する医者…

痛みだけが残るのだった…

帰宅後、彼に話してみたら…

なんとか診察を終えて帰宅し、彼氏に報告した。

「生理不順で産婦人科行ってきた。検診が死ぬほど痛かった…」
「器具とか入れられるし、ぐりぐりされるし…ほんともう無理って感じ」

すると彼はこう返してきた。

「そんな痛いんだ……てか先生って男なの?」

「そうだよ。おじいさんって感じの人だったけど」

そこから返ってきた言葉が、正直、刺さった。

「産婦人科してる男って頭おかしいよな。
絶対可愛い子とか美人がきたら、多少は変な目で見てるって」

「ま、大丈夫だったらよかったじゃん。
出産のときの方が痛いんだしさ」

え? なにその反応。

私は言葉を失った。

「これが、男女の違い」なんだと思った

私は彼の横で静かに思っていた。
これが、“男女の違い”ってやつなんだろうな。

彼に悪気はなかったと思う。
でも、彼の言葉には共感も想像力もなかった。

私はあの診察で、身体の痛みだけじゃなく、「無力感」と「羞恥心」にも耐えていた。
なのに、彼の最初の反応は「先生って男なの?変な目で見てるんじゃない?」って。

私の体のつらさではなく、
男性医師の存在や視線にだけ、彼は反応していた。

それに「出産の方が痛い」って。
だから何? 今の痛みは大したことないとでも言いたいの?

心理学的に見た「共感の欠如」

心理学には「認知的共感(Cognitive empathy)」という言葉がある。

これは、「相手の立場に立って、その気持ちを想像する力」のこと。
つまり、自分が経験したことがなくても、相手の感情を思いやれるかどうか。

でも、男性の多くは、産婦人科の内診や生理の痛みなど、女性特有の身体経験を想像する機会が圧倒的に少ない。
だからこそ、こういう無神経な言葉が出てしまう。

また、「出産の方が痛い」といった発言は、痛みの比較で相手を黙らせる典型例。
心理学的には「感情の矮小化」と呼ばれ、相手の苦しみを無意識に軽視する行動だ。

これは、相手に「分かってもらえなかった」という深い孤独感を残す。

本当にほしかったのは「共感」

私があのとき欲しかったのは、
「痛かったんだね」「怖かったよね」と、ただ寄り添う一言だけだった。

医学の知識も、正義感もいらなかった。
ただ、「その痛みを想像しようとしてくれる気持ち」がほしかった。

まとめ:わかり合うには「想像する力」が必要

男女には、確かに身体的・社会的な違いがある。
でも、その違いがあるからこそ、想像しようとする努力が必要だ。

彼に悪気がなかったこともわかっている。
でも、無意識の言葉はときに、悪意よりも深く人を傷つける。

「これが男女の違い」で終わらせず、
そこに
「理解しようとする努力」が加わったとき、
本当の意味で心は近づくのかもしれない。

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